ソウル市植物園(植物文化センター 温室) Seoul Botanic Park(greenhouse)

Seoul Magok Gangseo-gu,
開業   2019年5月

都市型植物園として504,000㎡もの広大な敷地を持つソウル市植物園。その中に、世界12都市の植物を展示する温室が造られました。
内部は熱帯性気候と地中海性気候に区分され、それぞれの地域の植物が、自然に近い形で展示されています。
当然その森や林や草原は生き物の気配に満ちているはずですが、温室の中は植物だけの世界です。
そこで温室の中に、熱帯と地中海のSoundscape(音の風景)を描くことを提案しました。
熱帯性気候帯(アマゾン川中流タートルリバー クアラルンプール)
地中海性気候(スペインバルセロナ近郊 南アフリカケープタウン)でフィールドレコーディングを行い、
収録した自然音を温室内に設置した50基のスピーカーから再生して、音で自然界の風景を描きました。

 

 

 

 

生き物の生息環境を意識したスピーカーの選択と配置を行いました。
SoothingSpeaker 3D再生のスピーカーで、バイノーラル録音をした飛翔する鳥や森に響く生き物の声を再生
ParabolicSpeaker 狭指向性のスピーカーで、ふと梢から聞こえるのような野鳥のさえずりを再生
WoodSpeaker   指向性を3方向に振り分けたスピーカーで、地上1m程度の羽音などを再生
BollardSpaker   植生の中に隠れる小型のスピーカーで、カエルや虫の音を再生
ExciterSpeaker   造岩や洞窟の建造物の中に仕込むスピーカーで水滴の音などを再生